2015ライトエロ投票結果

2票(3タイトル)

にせこん1.jpgニセ婚2.jpg大見.jpgネトラセラレ1.jpg

ニセ婚!/沢田ふろぺ

・ライトエロ御三家の高橋こばと・陸乃家鴨・久遠ミチヨシが今年いない(ようなもん)アンド
かわもりみさき新作がちゃんと大判で出てくれた(ありがとう)のでこりゃ今年はふろぺを大々的に売り出すタイミングだなと夏から思ってた。秋の連休に友人(無口系)が家来たときこれ勝手に読んでたんだけど、なんだよおまえすげーマンガ読んでるなってそいつのキャラ変わるくらい深く感動してた。で、その次の日くらいに2巻が年内にもう出るって知った。その瞬間「ああ、今度のライトエロ投票、ふろぺ一票だけだ」って観念した。こういう話は毎年俺の次に投票する人↓のほうがレビュー得意だと思うので、今年も
ストーリー解説は任せて(任せたよ)自分なりに驚いた・発見した点を。

話のメリハリに飲食シーンを織り込む・・・なんてレベルじゃなく
デニッシュたいやき(カロリー爆弾!)やら焼酎(出ないんだよねーエロマンガに焼酎。貴重)やら
野菜スムージーやら頻繁にいろんな食べ物が出てきて面白い。「イライラしたら甘いもの!」は
ふろぺ自身が身につけてきた人生の教訓だと思う。数えたわけじゃないけど、全ページ4分の1以上は何かしら飲み食いしてる。「困ったらとにかく胸をうつせ」と編集からおそらくいい聞かせられてて、それを、間が持たないちょっとしたときにしっかりやってる。2巻はその回数を意識して増やしてる。というか、わずかずつ全キャラの胸を増やしてってる。GJ。平日(日常といわず平日という)の愛情のわずかな揺らぎみたいのをうまく織り込んでる。ちなみにこれは顔がきれいに見える日見えない日(女性の場合、生理周期ね)もあって、それも表現されてる。"ガヤ"として部署内のグラドルが一枚→二枚→三枚と噛んでくるんだけど、それがこれぞ助演女優だっていう抑えたセックスシーンで感心した。気持ちやら仕事やらがひと段落したらさあSEX・・・なんだけど、かなり徹底的に「SEXされる」そこが面白い。「ありさ(裏表紙の人)です、よろしくお願いします」で後もう40Pくらいしかなくって、これどうなんの?どうなんの?と気が気でなかった。境さん(CV:速水奨)が壁ドンしたシーンはもう負け確だったと思う。誕生パーティんとこで子供(ほんとに甥か?実の子なんじゃないのか?)の年齢考えてMiiUにして塗り絵ゲー一緒に遊んであげるとかイカす気づかいしてれば運命の乱数はもっと変わっていただろう。

ふろぺがやりたいこと・今できることは全てこの作品に叩き込めた。
終わりの方になればなるほど、見開き2Pの濃さ(と、いわゆる試合運びのウマさ)が異常だった。
足かけウン年の、やっと終わった長編漫画をひとしきりリアルタイムで読み終えたみたいな、卒業感覚も
味わえる。 アタマからとおして読むと、フラれたほうの急成長(と性の上達具合)っぷりと
ラストのあの悲しくも美しい目つきに涙がにじむ。

15年のライトエロ、ぶっちぎりの優勝。
「銀の架け橋」をきっちり描くエロマンガ家に外れはいない、が証明される。
まだまだもっと、沢田ふろぺの可能性が見たい。
そして今なら外の世界に、一般誌でもレディコミでもどこへでも、沢田ふろぺは大きく羽ばたいていける。


・H好きな元アイドルとの偽装結婚同居生活ラブストーリー全2巻。
あっという間に奈落の底の無職宿無しになった青年は、偶然居合わせたヒロインに同居生活を持ちかけられ、
有難く受け入れるも彼女が大ファンだった元アイドルのビッチビチに性長した姿だと知ると
嬉しいやら寂しいやらでも、やることはやっちゃう下半身ハッスル性活を満喫し、ついでに
彼女の現勤め先である芸能事務所に就職させてもらう。
著者の描く作品の特徴は、何よりもそのストーリー運びの巧みさで、
読み出せばあれよあれよという間にストレスレスで読みふけってしまう点である。 一話ごとにポイントを抑え
何が起こり、何が伏線となったか、人物関係はどうなったか、次はどんな展開になるのかが、
手際の良い料理人の調理風景を見ているがごとく読者の目の前を鮮やかに通り過ぎていく。
物語は本当の恋人同士となるため、双方の障壁となる人物と決別するためお互い奮闘していく成長型のもので
ヒロインはしつこく言い寄る取引先のプロヂューサーと、主人公はサブヒロインである新人女優と
紆余曲折巡り別れを告げる。その紆余曲折が実に見事に構成されていて、何度読み返してみても唸ってしまう。

一例を言えば、マネージャーのヒロインと新人女優のサブヒロインのさり気ない直接対決が行われる場面。
状況は送迎の車内の2人きり、ヒロインに主人公と別れてくれるように言い、迫るサブヒロイン、
甘いと言って連続ドラマの台本の表紙を音読するように言うヒロイン、
主演女優のサブヒロインの名前が読まれる(ここで初めて読者はサブヒロインが主演を張るような女優に成長した事が判る)恋も仕事も受身でどうする、大きなチャンスを掴めないようでは女優失格よと叱責するヒロイン、目が覚めたと言うサブヒロイン(サブヒロインが主人公に改めて告白する伏線、また女優として更に成長する伏線)ズルイ大人になったなと思い耽るヒロイン(ヒロインの敏腕マネージャーぶり、恋愛下手との対比)

とこれらのことをたった4Pの簡単な対話で見せてしまう。この著者は大成すると思う。
そんな中でベッドシーンもおざなりになることなく、1回1回のHも意味がありながら艶やかさを損なわない。
ギリギリまで読者をやきもきさせるラストの展開も見事だ。

誘惑!!もぎたて都市伝説/大見武士

・世にもHな都市伝説の実質続編
とにかくエロい。読ませて想像力をかき立てさせるエロス。
実力・キャリア申し分なしですし「ライトエロの帝王」の称号をあげてもいいんじゃないでしょうか


・読者が体験した淫らな出会いを再現した読者投稿型オムニバスストーリー。
リイド社ではお馴染みの、読者から投稿された話を基にした再現マンガのシリーズ最新作で、
タイトルは変わってしまったが、前作「世にもHな都市伝説(1)」の正統な続刊。
前作では都市伝説というキーワードにあるように、生々しい噂話の真相を覗き見るという趣向があったのだが、今作ではそれらの要素がなくなり、シンプルな読者投稿ものに戻っている。
というのは「探偵業の女社長と駐車中の車内で…」「近所の読書会に参加していたバツイチ女性に誘われ…」「エロ雑誌編集部の女上司と居酒屋で…」等、特殊な状況のものが多く取り上げられ、
身近で下世話的な噂話のもつリアリティがなくなってしまったため。しかしその分二人の間の関係が詳細に描かれるようになり、恋愛感情らしき物が少なからず絡んだ人間ドラマが展開される。
なし崩し的、たなぼた的に始まる欲情しきった二人の淫行の熱っぽさ、艶かしさの描写は円熟の粋に達しており、一期一会と言うよりも、この期を逃すと二度と抱けないかも知れないという焦燥感にも似た劣情の発露がよく表れている。投稿ものの作品の常で、ラストのコマで語られるそれまでの熱い二人の情事からスパッと切り離したかのように続く後日談は二人の関係に親近感を持った読者になんとも言えない後味を残してくれる。

ネトラセラレ(2)/色白好

・どこに着地したいのかなんだかよく分からなくなってきた気がしますが
ちょっとエッチな漫画として非常に面白いですね
代わりがいないオンリーワンな作品だと思います

・「寝取られ」を題材に、歪んだ三角関係を描いたエロティックダークストーリー。
前巻で夫の欲望である「ネトラセ」が描かれたのに対し、今巻では妻の心情が絡んだ「ネトラレ」がついに描かれる。これまでは夫の理解し難い性癖に対して困惑する妻の様子が、妻の一人称の視点で描かれていたのだが、それが一転して掴み所のない妻の、本当の想い人は誰なのかという疑惑が夫の苦悩と共に描かれているのが面白い。幼馴染であり幼少の頃からずっと妻のことを見てきた夫だが、高校時代に突然「先輩」と付き合いだした時の彼女の表情が、夫の歪んだ性癖の元となっていることが読者に知らされる。妻であるヒロインは、もともと主体性がなく物事を押し付けられやすい性格をしており、ヒロインの回想するのは先輩と付き合っていた頃の楽しい思い出ばかりで、更にこれまでの行為の復讐として夫にあてつける様に先輩を誘うので、読者にとっても妻の本心が分からなくなる。とても卓越したストーリーテリングで、読者の心を掴んで離さず、筋運びの構成も練られており、これまで不可思議な行動をとる夫が二巻の一話目での痴漢エピソードで妻への愛が確固たるものであることを知らせ、重いストーリーとキャラクターで読者の共感が離れそうになるのを丁寧に配慮している。そしてエロシーンであるが、妻と先輩が初めて交わる場面では、ねちっこい口付けと愛撫は焦らすようにサイレントで描かれ、ついに繋がり、隠しカメラによってすぐ隣のクローゼットの中で覗いていた夫の絶望を共に見せながら、イケメンで筋骨隆々な、体格の良い先輩によって激しく突き入れられ、体を揺さぶられる妻は、先輩の体力に付いて行けないながらも何度も絶頂を繰り返し、白く大きな胸と柔肌を絶叫のような嬌声と共に震わせ、白濁を柔らかいおなかの上に蒔かれてひくひくと果て、寝取られの醍醐味を余す所なく描ききる。「奥まで全部先輩のでいっぱい、こんなのはじめて」「イグ、ひぐ、あ゛ー」ってエロシーンだけ見れば、完全に寝取られてます本当にありがとうございました。最後は夫婦の絆が完全に断たれそうになることを暗示して見せ、これは「ネトラセ」なのか「ネトラレ」なのか、それとも本当は最初から先輩が好きだったのか、読者の感情を大きく揺さぶりながら次巻へと続く。おまけ漫画では恒例の同業者である妻の榎木知之との生活が描かれ、彼女の痴態とはっちゃけ具合には毎度笑いを禁じえない。


  • 最終更新:2016-02-02 16:27:57

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