2017一票作の魅力②

5月

コメントのない潤愛ぷらくてぃすを外しました
ちいさなキミと僕の欲望/小林王桂
●信者票、独特のタッチもパワフルなエロ描写も全て好きです、はい。
甘々からほんのりビター、果てはダークな物まで読ませる作品揃いの一冊だが、
今回はロリ物ではなくまさかのJD天野さんが可愛すぎる。

月下香の檻(1) /山文京伝
●山文京伝定番のNTR長編。今回の話はじっくり進んでいってるので、盛り上がりが続いていい感じ。
細かいところは似たような感じではありますが。掲載誌のばんがいちが電子になってしまったので
追うのはなかなか難しくなってはいますが、どこまで続くのやら。

水滴少女/宇場義行
●タイトルにもあるように、ヌルヌルの表現がかなり好きですね。
ウバタマショジョにあるように、SでもMでもいける娘が多くて魅力的です。
そういえば手押し車名義の作品は単行本化しないのかしらん。

ちいサイズ/まるころんど
●割とかわいい表紙からはあんまり想像できない、そこそこ鬼畜な内容の短編集。ライト鬼畜系でしょうか
元々阿吽掲載の作品をまとめた単行本なんですが、結構加筆修正してあって
双子の話なんて一人全くキャラデザ変わってて「双子なのに顔違ってる」と単行本を見てちょっとがっかりしたりも
したのですが、それでもやっぱり筆者の描く女の子はかわいい。「いもうとな少女の絵本」のみさきちゃんの
ちょっと面倒くさいけど素直な女の子の感じがとても良かった

乳姫!/アメヤキリカ
●何故だか富士美スレでアンチついてて可哀相なアメヤキリカ氏の初単行本
ポプリクラブ系の絵柄に、オーソドックスな純愛ラブコメの組み合わせが懐かしくて心地よい。

トロラヴァ/SAVAN
●今更ながら、新人賞枠。
雑誌も購読している立場からすると違和感があるが、先ずはめでたい。
黒タイツ、メガネ、ショートカットと、センスがピカイチ。
「黒タイツの鬼神」がなかなか作品を出さないので、SAVAN先生には頑張って頂きたい。

6月

制服のまま愛しなさいっ/坂上海
●ぶっちゃけた話、本作は内容に関して特に目新しいことは何もない。
全部タイマンセックスだし器具もスカもAFもNTRも無い。変わったことは何も無いけど
オタクオタクしてない90年代テイストの入った絵柄でヌキ要素満載のエロ漫画をハイレベルにやってくれた
それがなんとなく自分にガッツリハマった。どこがどうすごいのか自分でもよく分からない。説明難しい。
だけどすっごく使えたし印象に残ってる、そんな本。個人的には今年ナンバーワン。

あしアソビ/大嘘
●相変わらず全くブレない足コキ・放尿・おしりエッチの匠の新刊。
Girls for M収録作はちょっとしんどさが先に立つので、これくらいのが自分にゃ丁度いいかなと。
妹に隠れてコタツの中で足コキする話が好き。

7月

10から始める英才教育/Beなんとか
●今年のベストオブロリ。スレンダーボディとツルマン、それだけでも素晴らしすぎる。
性器の書き込みもリアル。

関ヶ原商事人妻部/えむあ
●とある大手商社を舞台に、恥辱溢れる政治闘争を描いた人妻群像エロティックサスペンス。
横領を犯した夫の責を取り箱入令嬢は自らその身体を差し出し恥辱に耐え忍ぶというサスペンスドラマでは定番の冒頭展開。
これがエロマンガになると、夫から調教済みの令嬢が謝罪と称してちんぽをねだり、
丁寧なご奉仕フェラで怒張を黒光りさせれば、久方ぶりの生挿入の感触に歓喜の声を上げて乱れ狂うものとなる訳だが、
この作品は一般的には不運な女性の悲劇として終わらせてしまうこういった物語のその先を、
被害者である彼女たちの目を通し、更に物語に介入させながら描いている点が新しく、面白くてエロティックである。
大まかな流れは現体制を倒そうとする改革派と、会長が引退しつつある現体制の保守派の二派が争い、
人妻達は劣勢の保守派に属して巻き返しを狙うというストーリーになっている。
冒頭の箱入り令嬢の他にも赤ちゃんを義母に取り上げられ、行き場のない母乳を部署の男性陣に与えて喜びを得る社長令嬢、
過労で倒れた夫のプロジェクトを復活させるため、複数の役員の性処理役を担いながらスパイ活動に殉ずる秘書等々が、
刻一刻と変わっていく社内情勢と共に描かれ、そして彼女らはその影で暗躍する部署「人妻部」へと集結して行く。

「人妻部」というオモシロ語感に反して物語は至ってシリアスで、
男性陣の地位欲、独占欲に翻弄され、彼らの憎悪、色欲、疲弊の感情の捌け口として物の様に彼女らは利用されるが、
元来のお嬢様気質でのほほんとした普段の様子が余り悲劇性を感じさせず重くなりすぎないようにバランス調整されている。
物語は失踪によって空いた社長の座の行方へと焦点が絞られて行き、
役員の掌握と情報戦の模様が人妻部の淫らな暗躍と共に過熱して行く。
終盤の展開は圧巻で、淫らな情事を繰り返している人妻部の面々の中から代表者を選び出し、
彼女をトップに据えるべく、人脈と情報、そして熟れたその身体を駆使して勝利を勝ち取るその展開は、
虐げられてきた人妻たちの下克上とも言える痛快さで、読後感は極上である。
荒唐無稽に思える物語だが、確りとした設定と細やかな人物描写が秀逸でリアリティがあり、
とりわけ男性役員たちの人柄がよく描かれており、一例として、恰幅がよく礼儀正しく心優しい役職男性が、
ホテルで会社での苦慮を吐露しながらの授乳赤ちゃんプレイでちんぽをしごかれる様などはかなり生々しい。
作画面ではシャープな線画ながら熟れた人妻の豊満なおっぱいが実に魅力的に描かれ、
それらを駆使したプレイと様々なアングル、コマ割で読者の欲求にしっかり応えてくれている。
ストーリーの面白さ、新しさに、勿論エロ方面も高水準で一挙両得な作品。

恋人じゃ…ない。/SS-BRAIN
●ある意味変化球的なこれを選んだのはきわめて個人的な理由から。多くの人間のトラウマになっている
新海の『秒速5センチ』。あのヒロインが主人公転校後新しい彼氏を作ってるシーンが一瞬出るんだが、相手は文系の
主人公とは全然タイプの違うゴツい男だったんだよね。どうしてこうなった?というのがずっと疑問だったんだけど
この本を読んで腑に落ちたw 自分が読みたかったモノを見せてくれたことへの感謝という意味が大きいかな。
トンビに油揚げ型で厳密にはNTRじゃないけど気になっている女の子が次々にかっさらわれていくのがたまらない。
続きに期待したい。決して絵が上手い方ではないけど妙なエロさがあふれているのもよかった。フルカラー。

ギャルトモ・ハーレム/史鬼匠人
●叙情派エロ漫画家の史鬼匠人の新作はなんとギャル物!成績不振の主人公が編入した先はギャルだらけのデザイン科。
そこでキモメン(本当に主人公キャラのデザイン酷い)がギャルたちに遊ばれまくる。
最近人気が出てきたギャル系ジャンル物の王道展開なんですが、そこは史鬼匠人らしく淡々としていながら
ほのかに恋愛が芽生えてくる感じがいいです。

あま・ナマ/赤城あさひと
●快楽天ビーストの表紙作家である赤城あさひと先生の二冊目の単行本である。
本書は複数の読み切りで構成されており、明るい雰囲気の短編集である。
個人的に絵柄が好みだったこともあり、推すことにした。
モノクロでは線が濃く力強い印象を受けるはっきりとした絵柄であり
情報量が多いキャラクターデザインにも関わらず、造形が頭にすんなり入ってくる様で自分好みである。
動きのあるシーンや凝った構図にも強く、絵だけみていても楽しめる部分が多い。
カラーページが多い点でも推すことができる。 収録作品の中でもおすすめは、美術部内で、曲線美を愛するヒロインと、
友人の悪ふざけで全裸カモフラージュアートをするはめになった主人公が関係を持つ[反り]である。
美術用語を交えながら高いテンションで話が進行し、コメディタッチで楽しめるエロ漫画に仕上がっている。
一冊目の時と比べ、絵柄のバラツキも減ったが、話作りは改善の余地がまだあるかもしれない。
画力に重点を置き、気軽に読める明るい雰囲気の短編集が好きな人に薦めたい一冊である。

背徳へようこそ。/いちまつ
●2017年俺が選んだエロマンガ巨乳賞。
ダークに快楽堕ちする巨乳爆乳魔乳とよりどりみどり乳満開。
今回は表紙にもある熟女(?)バレーハーレムとか色々エロエロバラエティもあって
背徳苦手な人も安心です。それってタイトル詐欺っぽいけど乳があればそれでいいんだ。

8月

快楽式ダイエット!/zen9
●「SEXでキレイにヤセる!」という「ねえよ!」と言われつつ長年業界を支配してきた永遠のテーマにベテランが挑む。
経験人数一人の半ヒキコモリちょいデブ女性が経験豊富な性の伝道師に成長するまでを
一冊完結でライトかつコミカルに描いている快作。まあ結果だけ見れば信じて送り出した婚約者が仕事と称して誰とでも
セックスするビッチに堕とされて帰ってきた、というNTR調教ものと遜色ないが、そこをどれだけ明るくハッピーに
描けるかが作家としての腕の見せどころではないだろうか。実際よくできてる。気がする。細かいところで言うと
単行本ではマーク付きになることを前提としたハード目な描写と一般向けエロ雑誌掲載ゆえのライトさとのバランスも
だいぶこなれてきた感じ。今までどうせライトエロだろと甘く見ててすいませんでした。

妹のおま〇こ/潮風サンゴ
●よくある感じの妹ジャンルにひとクセ加えたかのような、読み応えがあってしっかりエロい作品。
キャラのコミカルな掛け合いや表現が可愛いらしく、独特のセリフ回しがなかなかツボをついてきたりと
ストーリー展開が面白くて絵柄も肉感的でエロ可愛い。妹のおま〇こという非常に攻めたタイトルに敬意を評して
あまり期待せずに買ったのだが、良い意味で予想を裏切ってエロい&楽しい&面白い。
存外内容の充実した一冊だと思う。個人的にはダークホース。

女教師 市川美由紀/墓場
●墓場先生の作品は正直あくが強くてちょっと苦手だったんですが、この作品(表題作)は
とても自分のエロセンサーに反応して、自分の中の墓場の価値転換が行われた大きな一作
ひょんなことから教え子とセックスして、それが転落するきっかけになるというありがち?なストーリーではあるんですが
主人公のだんだんと墜ちていき結局快楽に抗えなくなる様子は実用書としてとても使えました

放課後のささやき/雛咲葉
●快楽天ビーストの表紙作家である雛咲葉先生の三冊目の単行本である。 本書は複数の読み切りで構成されており
一部は過去の単行本からの続きの物語となっているが、初見でも問題なく読める様になっている。
ファンタジー色の強いSF作品や、ゴスロリ娼館ものなどワニらしいサブカル色の強い作品が多いのもポイントである。
本書の魅力は、表紙作家の作品らしく画力が高いことにとどまらず、エロシーン以外のストーリー設定や心理描写にも
力を入れており、甘酸っぱい読後感の作品が多いことであると感じる。イラストと見紛う位に綺麗なカラーページが多めに
収録されていることも高評価である。
収録作品の中でもおすすめは、裕福な投資家の人妻と不良青年の情事を描いた[ワルいヤツ]だ。
寂しさを抱えた人妻と、行き場のない不良青年が出合い、すれ違ったまま突然の別れを迎えるストーリーは哀愁があり
読後感も良い。カラーページからはじまり、青年が人妻に詫びに行くシーンの結末は、読み物としても楽しめる様に
限られたページ数で工夫を凝らしている。 本作は、過去単行本収録作品の前日譚となっており、過去作を知っていれば
より楽しめる形になっている。成人向け短編集でも漫画としても楽しめる単行本を探している人に薦めたい一冊である。
あえて本書全体の難点を上げれば、一作毎のページ数が少ないことだろうか。舞台設定や登場人物の心理描写も
丁寧に設定され、肉体関係を持つ過程も描かれているのだが、ページ数が少ない上に、エロシーンのページが当然ながら
多いため、無理に物語を短くまとめたと感じたこともあった。一作毎のページ数を増やした形の短編集か長編も
出てほしいと思う。情事に至る過程や、その後の描写も多めに描けば著者の良さをより発揮できると感じた。

  • 最終更新:2018-02-12 03:11:04

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